
iPhoneの充電が遅い原因は、充電器やケーブルの出力不足、充電ポートの汚れ、バッテリーの劣化、端末の発熱などさまざまです。設定の見直しや周辺機器の交換で改善できる場合もあります。この記事では、iPhoneの充電が遅くなる原因や対処法、バッテリーを長持ちさせる充電方法を解説します。
- 目次
iPhoneの充電が遅い主な原因
iPhoneの充電速度が遅くなる原因は、充電器やケーブルだけとは限りません。まずは、以下の原因に当てはまるものがないか確認しましょう。
充電器・ケーブルの出力不足や劣化
充電器の出力が低かったり、ケーブルが劣化していたりすると、iPhoneの充電に時間がかかります。特に、パソコンのUSBポートや古い充電器は、コンセントに接続する高出力の充電器よりも出力が低い場合があります。
また、ケーブルの断線や端子部分の破損、接触不良も充電速度の低下につながります。ケーブルの根元が折れ曲がっている、被覆が破れている場合は、使用を中止して交換しましょう。
充電ポートの汚れや損傷
iPhone本体のLightningポートやUSB-Cポートに、ホコリや異物が詰まっていると、ケーブルが正しく接触せず、充電が遅くなることがあります。
また、ポートの内部に異物が見える場合でも、金属製のピンやクリップなどを無理に差し込むのは避けましょう。端子を傷つけたり、内部の故障につながったりする可能性があります。
充電中の操作やアプリの使用
充電しながら動画を見たり、ゲームをしたりすると、充電で供給される電力の一部が端末の動作に使われます。その結果、充電によって増える電力よりも使用による消費電力が上回り、充電が遅く感じられることがあります。
複数のアプリを起動したままにしている場合も、バックグラウンドで通信や処理が行われ、端末に負荷がかかる可能性があります。
バッテリーが劣化している
iPhoneに搭載されているリチウムイオンバッテリーは、使用期間や充電回数に応じて少しずつ劣化します。劣化が進むと、充電の減りが早くなるだけでなく、充電速度が安定しない、電源が突然落ちるといった症状が現れることがあります。
iPhone本体の発熱や高温・低温環境
iPhoneは、本体の温度が高すぎたり低すぎたりすると、バッテリーを保護するために充電速度を自動で抑えることがあります。夏場の車内や直射日光の当たる場所、暖房器具の近くなどは、端末が高温になりやすい環境です。
反対に、寒い場所で使用している場合も、一時的に充電やバッテリー性能が低下することがあります。ゲームや動画視聴を続けた直後に充電する場合も、本体が熱を持っている可能性があります。
iOSの設定によって充電が制限されている
iPhoneには、バッテリーの劣化を抑えるため、充電を一時的に遅らせたり、設定した上限で止めたりする機能があります。この場合、故障ではなくバッテリーを長持ちさせるための正常な動作です。
iPhoneの充電が遅いときの対処法
充電が遅いと感じたら、まずはケーブルや充電ポート、端末の温度を確認しましょう。それでも改善しない場合は、再起動やiOSのアップデートなど、ソフトウェア面の対処を試します。
充電器とケーブルを交換する
現在使用している充電器やケーブルに問題がないか確認し、別のものに交換して充電してみましょう。ケーブルを交換する際は、断線や端子の破損がないものを選んでください。
iPhone 12以降で急速充電をしたい場合は、20W以上に対応したUSB-C電源アダプタが必要です。ケーブルは、iPhone 15以降はUSB-Cケーブル、iPhone 14以前はUSB-C-LightningケーブルまたはUSB-A-Lightningケーブルを使用します。
安価な製品のなかには、出力が不足していたり、iPhoneとの互換性が十分でなかったりするものもあります。Apple純正品、または適切な品質基準を満たした認証品を選ぶと安心です。
充電ポートを確認・清掃する
充電ポートにホコリや異物が詰まっていないか、目視確認します。清掃する場合は、iPhoneの電源を切り、端子を傷つけないよう慎重に行ってください。
水分が残っている可能性がある場合は、充電ケーブルを接続しないでください。濡れた状態で充電すると、端子の腐食や故障につながるおそれがあります。
無理に異物を取り出そうとしたり、強い風を吹き付けたりするのは避けましょう。異物が取れない、端子が曲がっているように見える場合は、修理店で点検を受けることをおすすめします。
iPhoneを再起動する
一時的なiOSの不具合やアプリの動作異常によって、充電が遅くなることがあります。その場合は、iPhoneを再起動してから、もう一度充電状況を確認しましょう。
Face ID搭載モデルでは、サイドボタンと音量ボタンのいずれかを長押しし、画面に表示される「電源オフ」スライダを右にスワイプします。電源が切れたら、再度サイドボタンを長押しして電源を入れます。
ホームボタン搭載モデルでは、サイドボタン(またはトップボタン)を長押しし、画面に表示される「電源オフ」スライダを右にスワイプして電源を切ります。その後、同じボタンを長押しして起動します。
不要なアプリを終了してから充電する
充電中に使用していないアプリが動作している場合は、アプリを終了して消費電力を抑えます。
Face ID搭載モデルでは、画面の下端から上にスワイプして中央付近で止め、アプリの一覧を表示します。終了したいアプリを上方向へスワイプしてください。
ホームボタン搭載モデルでは、ホームボタンを2回押してアプリの一覧を表示し、終了したいアプリを上方向へスワイプします。
ただし、すべてのアプリを頻繁に終了させると、再起動時にかえって処理が増える場合があります。充電を遅くしている可能性があるアプリや、直前まで使用していた高負荷アプリを中心に終了するとよいでしょう。
iOSを最新バージョンにアップデートする
iOSの不具合や、アプリとの互換性が原因で充電に問題が起きている可能性もあります。「設定」から「一般」「ソフトウェアアップデート」の順に進み、アップデートが表示されていないか確認してください。
アップデートを実行する際は、Wi-Fiに接続し、十分なバッテリー残量を確保しましょう。万が一に備えて、事前にiCloudやパソコンへバックアップを取っておくと安心です。
本体を適温まで冷ましてから充電する
iPhone本体が熱くなっている場合は、充電をいったん中止し、ケースを外して涼しい場所に置きます。直射日光を避け、通常の室温で自然に温度が下がるのを待ってください。冷蔵庫や冷凍庫に入れたり、保冷剤を直接当てたりするのは避けましょう。
本体が冷めたら、負荷の大きいアプリを終了し、充電器とケーブルを接続して速度を確認します。
電源を切って30分ほど充電する
充電器やケーブルに問題がないか切り分けるため、iPhoneの電源を切った状態で30分ほど充電してみます。充電前と比べてバッテリー残量が増えていれば、充電中の操作やアプリの動作が原因だった可能性があります。
電源を切った状態でも残量がほとんど増えない場合は、充電器やケーブル、充電ポート、バッテリーなどに問題があるかもしれません。複数の充電器を試しても改善しない場合は、修理店への相談を検討しましょう。
バッテリーを交換する
バッテリーの最大容量が低下している、充電の減りが極端に早い、電源が突然落ちるといった症状がある場合は、バッテリー交換によって改善する可能性があります。
交換を検討する際は、「設定」アプリの「バッテリー」からバッテリーの状態を確認し、最大容量やピークパフォーマンス性能を確認しましょう。最大容量が80%未満になった場合は、Apple公式でもバッテリー交換を検討する目安とされています。
なお、バッテリーの膨張や異常な発熱がある場合は、使用や充電を中止し、早めに修理店へ相談してください。
iPhoneの充電を少しでも速くする充電方法
続いて、外出前などにすぐ実践できる充電方法を紹介します。
電源を切って充電する
iPhoneの電源を切って充電すると、画面表示や通信、アプリの動作による電力消費を抑えられます。充電中にiPhoneを使う必要がない場合は、電源を切っておくと効率的です。
ただし、電源を切っていても充電速度が大きく向上するとは限りません。充電器の出力が低い、ケーブルが劣化している、本体が高温になっているといった問題がある場合は、先に原因を確認しましょう。
機内モードや低電力モードで充電する
電源を切れない場合は、機内モードや低電力モードを利用します。機内モードでは、モバイル通信やWi-Fi、Bluetoothなどの通信機能を一時的に停止できるため、充電中の消費電力を抑えられます。
機内モードは、コントロールセンターを開き、飛行機のマークをタップしてオンにします。「設定」から「機内モード」をオンにすることも可能です。
低電力モードは、「設定」「バッテリー」の順に進み、「低電力モード」をオンにします。メールの取得やアプリの自動ダウンロードなど、一部の機能が制限されますが、充電中の消費電力を抑える方法として役立ちます。
iPhoneのバッテリーを長持ちさせる充電方法
充電速度の低下を防ぎ、バッテリーを長持ちさせるには、日頃の充電方法を見直すことも大切です。
適切なタイミングで充電する
バッテリー残量が0%になるまで使い切る必要はありません。残量が極端に少なくなる前に充電し、日常的に余裕を持って使用すると、突然の電源切れも防ぎやすくなります。
毎回100%まで充電しなければならないわけではないため、外出時間や使用状況に合わせて必要な分だけ充電しても問題ありません。常に20〜80%の残量を意識した充電管理を心がけましょう。
充電中の操作や高負荷アプリの使用を避ける
ゲームや動画視聴、ビデオ通話などをしながら充電すると、消費電力が増えて充電が遅くなるだけでなく、本体が発熱しやすくなります。
発熱はバッテリーに負荷をかける原因になるため、充電中はできるだけ操作を控えましょう。特に、本体が熱くなっているときは、アプリを終了し、温度が下がるまで使用を控えてください。
過充電を防ぐ設定を活用する
iPhoneには、バッテリーの劣化を抑えるための「バッテリー充電の最適化」や「充電上限」があります。
iPhone 15以降の一部モデルでは、「設定」→「バッテリー」→「充電の最適化」などから、充電上限を80%に制限する設定を利用できる場合があります。長時間充電器につないだままでもバッテリーへの負担を減らせる機能です。対応機種やメニュー名はiOSのバージョンや機種によって異なるため、実際の画面を確認してください。
iPhone 14以前のモデルでは、「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」などから「バッテリー充電の最適化」をオンにできます。これは、生活パターンを学習し、必要なタイミングまで充電を80%程度で一時停止して、使う直前に100%まで仕上げる機能です。常に80%で止まるわけではなく、状況によって100%まで充電されることもあります。
高温・低温の環境で充電しない
直射日光の当たる場所や、夏場の車内、暖房器具の近くでの充電は避けましょう。高温環境では充電速度が制限されるだけでなく、バッテリーの劣化を早める可能性があります。
寒冷地や冷えた屋外での充電も、バッテリー性能が一時的に低下する原因になります。室温に近い環境へ移動し、端末が適温に戻ってから充電してください。
iPhoneの充電が遅い状態が改善しない場合は修理を検討
ここまで紹介した対処法を試しても充電が遅い場合は、バッテリーや充電ポート、本体内部に故障が発生している可能性があります。
特に、充電ケーブルを接続しても反応しない、充電が途中で止まる、異常に発熱する、電源が突然落ちるといった症状がある場合は、使用を続けないようにしましょう。
iCrackedでは、iPhoneのバッテリー交換や充電ポートの点検に対応しています。充電器やケーブルを交換しても改善しない場合や、バッテリーの劣化が気になる場合は、お近くの店舗へご相談ください。